
精液中に白血球様の円形細胞を多数認めるとき、これを膿精液症と呼んでいます。実際の処は厳密にいえばこの円形細胞が本当に白血球か否かは専門学会でも議論のあるところでした。しかし、この様な病態は受精障害の原因となるということは事実です。体外受精をしても受精率は低いのです。
そして、私たちの研究では漢方薬と抗生物質によって受精能が改善することが明らかになっています。そしてこの病態は案外見逃されていることが多くまた発見されていたとしても適切な治療が施されていない例がよく見受けられます。
漢方薬としては急性期の炎症には猪苓湯、慢性化したものには猪苓湯合四物湯そして、精子膜機能の特に悪い場合は補中益気湯を加えて用います。
抗生物質としては前立腺、精嚢等深部の薬が行き届きにくい臓器に利くように臓器親和性の高い新キノロン系抗生物質を使います。そしてこの薬を飲むときには特別の注意が必要です。時に薬ののみ合わせが悪いと痙攣を起こして命にかかわるからです。
[研究報告]
[新キノロン系抗生剤]
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