afsouchi2.gif 従来、体外受精では精子の入った培養液に卵子を入れ、じっと受精を待つという方式でした。すると精子は自分の頭部にもつ酵素と尻尾の力をフルに活用して卵子の透明帯に侵入しました。この透明帯というやつは男性最後の難関といってもいいくらい硬いからで、だれでも破れるというわけではないのです。事実ここでシャットアウトされた精子は多かったわけです。

考えてみれば、男性側からすると思いを寄せる女性とやっとのことで交わり最後の最後で涙をのむのですからかわいそうすぎます。ここに科学の力が味方となって現れました。顕微受精です。

pzd.gif ほんの数年前までは精子を針に充填して卵に打ち込むなんて動物学者以外誰も考えていませんでした。でも日本の動物学者の指導で人類に応用してみようという試みが始まりました。まず最初に考えられたのが透明帯に穴を開ける透明帯開口術(PZD)という方法でした。即ち酸や針を用いて穴を開けそこから精子が勝手に入り込むのを待つ、何となくたこつぼを海底に置くがごとき発想でした。

suzi.gif

しかし、それでは迫力が無く余り妊娠する人もいなかったので次に考えられたのが精子を数匹透明帯の内側で卵実質の外の狭い部分に入れるという、透明帯下精子注入法(SUZI)という技術でした。私達の施設でも盛んにこの方法に挑戦しました。かなりの妊娠が出たのですが大きな欠点が有りました。精子を一匹だけ入れると受精の可能性が少ないので数匹入れざるを得なかったのですが、そうすると今度は複数匹の精子が受精してしまうことでした。これを多精子受精と呼びます。素朴な疑問として例えば精子が二匹はいると双子になるのかという事があります。事実この夢にあふれた質問をしばしば耳にしました。しかし残念ながらそうではなく多精子受精した胚は染色体の多い異常児となり、殆ど全部流産してしまうのであり、とても移植はできないのです。

その点を解決する方法が卵実質内精子注入法(ICSI)でした。この方法が開発されたおかげで多精子受精に悩まされることもなく妊娠率、受精率も大幅に向上しました。どんな男性でも最後まで最愛の彼女と逢瀬を全うすることが出来るようになったのです。


 赤ちゃんを作ろうメニューへ   fetus organization ホームページへ

IVF OSAKA(河内総合病院不妊センター)
(C)Copyright 1996 fetus organization. All rights reserved.
Reproduction for personal use is permitted.
All other uses are prohibitted without the formal authorization.