
督脈は、生殖器と肛門の中間点の会陰にはじまり、背骨に沿って上がっていきます。腰 を越え、首を越え、後頭部を越え、百会のツボを越えて、額に降りてきます。眉間を通り 、鼻筋を通って、上あごまでつながっています。
任脈も、督脈と同じく会陰に起こり、身体の前面中央を登っていきます。へそを通り、 胸の中央を通り、のどを通って、下あごまでつながっています。
胎児のころには、この督脈と任脈がつながり、一本の輪のようになって、全身を気がぐ
るぐるとめぐっていました。ところが、生まれたときに、会陰と口の二箇所で切れてしま
ったのです。それからは、ほとんどの場合、上から下への一方通行となっています。
気功法のなかには静功と動功があります。この静功のなかでも最大の流派が、内丹派 です。中国の道教で、仙人に至るための気功法として人気を集めました。丹とは、不老不 死の薬です。気を体内で練り上げることによって人体の内部に丹を作り上げるため、内丹 派という名前になったわけです。これは別名を“周天功”ともいいます。呼吸に合わせて 、気を身体の前後で上下させていくのです。周天という名前には、気をめぐらせる功法、 という意味が込められていて、この様子は中国の「内経図」にとてもうまく描かれていま す。内経図は人体図でありながら、一部一部を細かくみると、動物や天体が各部分の象徴 的な意味をもって書かれています。そして人間の体自体が小宇宙で、大宇宙の縮図である ことがよくわかります。
内丹派の修行は三段階にわかれています。その最初の段階が小周天と呼ばれます。気を 督脈・任脈で循環させるのです。縦の気の流れを重視しており、性ホルモン分泌系を刺激 するのにもっとも適していますから、小周天は受胎気功にうってつけといえましょう。人 体の上部にある脳、脳下垂体と、卵巣・精巣を結びつける働きもあります。 しかも、少し練習すれば誰でもできるようになります。
私は非常にパワフルな小周天を少し不妊向きに改良して、生殖をとくに意識した気功法を 開発しました。この気功法だけでも妊娠する人が多いのです。ぜひ実際に試していただき たいと思います。
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