お茶自体は中国で生まれた
中国でのお茶の歴史は古く、遠く神農伝説から始まります。 栽培種として世界最古のお茶は、現存する西双版納(シーサンバンナ)族が自治州で栽培する「茶樹王」です。
紅茶は、中国からイギリスに運ばれる途中に発酵して生まれたものだという説はウソ
「中国からイギリスにお茶が船で運ばれていく途中に、赤道付近を通過してくるため、船の中の温度と湿度が高くなり、お茶が発酵して偶然、紅茶が生まれた。 それを知らずに、ロンドンで緑茶を待っていた人々は、運ばれてきた紅茶に驚き歓迎した・・・」 という俗説がありますが、これは間違いです。 緑茶は、船で赤道を越えるくらいでは変質はしません。
11月1日が紅茶の日になったワケ
アリューシャン諸島に漂流した伊勢国の船乗りが、ロシアの女王エカテリーナ主催のお茶会に招待され、日本人で初めて紅茶を飲んだと云われています。(1791年11月1日) この日に基づき、日本紅茶協会は、11月1日を「紅茶の日」と定めました。
イギリスでの紅茶ブームの火付け役になったコーヒーショップ
コーヒー・ショップは17世紀のロンドンで生まれました。 そこでは、1ペニーの入店料を払って、コーヒーやお茶を飲みながら、新聞を無料で読めるサービスがありました。 コーヒーショップは、市民や商人が情報交換できる場所として繁栄し、結果的には、紅茶ブームの火付け役にもなりました。
実は、喫茶店はパン屋さんが開いた
イギリスで初めて喫茶店を開いたのは、「ABC」というパン屋さんだったと云われています。 それまでは、飲み物しかサーブしないコーヒーハウスが主流でしたが、ティーとケーキの相性が良く、コーヒー・ハウス以上に喫茶店が普及していきました。
ヨーロッパでは、紅茶を受け皿で飲んでいた
昔、ヨーロッパの人々は、紅茶をカップから一度ソーサー(受け皿)にこぼして飲んでいたそうです。 貴族の茶会へ招いてくれたホストへの感謝の気持ちを表す礼儀であったとか、猫舌の人が熱い紅茶を冷ますためなど、色々な説がありますが、本当のところは分かっていません。
昔は、ティーカップに把手(とって)がなかった
もともとお茶は、中国で生まれただけに、紅茶のカップも、もともと、中国産の把手のない湯飲み茶碗を使用していました。 イギリスで把手の付いたティーカップが使われるようになったのは、それまで把手の付いたマグカップでビールを飲んでいたイギリス人には、把手の付いたカップに馴染みがあったからでしょう。
アメリカ、ボストン港がティーポットになった日
アメリカも、独立する以前から、紅茶の大きな消費国でした。 お金に余裕がなくなり始めたイギリスは、そんな紅茶好きのアメリカ人に注目しました。 当時、イギリスの植民地だったアメリカに、”茶条例”を発布し、強制的に、高額な税金のかかった紅茶を、アメリカ市民に買わせようとしていました。 この条例に怒りを覚えたアメリカ市民は、「今夜はボストン港をティーポットにしてしまおう」という合図とともに、インディアンに変装した市民がイギリスの船を襲い、大きなダンボール300箱ほどの紅茶を海に投げ込みました。 これがいわゆるボストン・ティー・パーティと呼ばれるもので、後にアメリカ独立戦争へと発展していくことになるのです。
アイスティーはアメリカ生まれ
氷が近年まで作られていなかったせいか、アイスティーの歴史は比較的浅いようです。 1904年、セントルイスで開催された、真夏日の万国博覧会で、イギリス人が紅茶の宣伝をしていました。 最初は全然、紅茶が売れなかったのが、あまりの暑さにやけくそになったイギリス人が、紅茶にアイスを入れ、「アイスティー!(Iced
Tea)」と叫んで売り始めたところ、それが飛ぶように売れた、というのが始まりだそうです。 これを機に、アメリカではアイスティーが普及し、人気商品となっていきました。
世界で生産・消費されるお茶の8割は紅茶
日本や中国では、圧倒的に緑茶が人気ですが、アメリカやヨーロッパでは紅茶が人気です。 アフリカでもルイボスティーやハニーブッシュティーを始めとする紅茶が人気を集め、圧倒的に紅茶が世界で一番人気を博しています。
ルイボスティー
ハニーブッシュティー