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written by George Okagaki
 私には、目覚めに一杯のコーヒーを飲み、午後の一時に紅茶を飲む習慣がある。

  やはりお茶の中に含まれているカフェインが脳の快楽中枢に働きかけ、活力を与えてくれるのだろうか生活に張りが出る。 

そんなカフェイン中毒気味の私が長い間気にかけている、カフェインを含まない紅茶がある。 それは古代の海水の成分に驚くほど近いミネラルを含むルイボスという紅茶だ。

 私たちの血液は、1904年に生物学者ルネ・カントンによって証明されたように、海水と似た成分で構成されている。 しかも、その血液は古代の海水の成分に限りなく近い。 今回はそんな古代の海の秘密が含まれている紅茶を追ってみた。

 ルイボスティーはもともと南アフリカの原住民、ホッテントット族・バンツ一族などが、不老長寿の飲み物として愛飲しているお茶である。 ルイボスの「ルイ」は赤いという意味、「ボス」は英語のブッシュ(藪)から来ている。 この紅茶の最大の特徴は、人体に悪影響を及ぼす活性酸素を消す働きがあるSOD(抗酸化物質)に似た物質の含有量が高いということ。 その量はなんと、緑茶の50倍、ウーロン茶の30倍に当たる。 飲みつづけていると、様々な病気に効果を示したり、いつまでも若さを保てるということから、現地ではその効果を「ルイボスの奇跡」と呼んで賞賛している。

 ルイボスティーはこれまで世界各地で栽培・収穫の努力がなされたが全て失敗に終わっている。 というのは、その育つ土壌が特殊で、アフリカの最南端にあるクランウイリアムスという町の周辺とセダンバーグ山脈に囲まれた一帯だけでしか成長しないのである。  

ルイボスティーはこれまで、世界各地で栽培・収穫の努力が続けられてきたが、すべて失敗に終わっている。というのは、ルイボスティーの生育する土壌が特殊で、アフリカの最南端にあるクランウイリアムスという町の周辺とセダンバーグ山脈に囲まれた一帯だけでしか成長しないためである。

この辺りは、朝夕の気温差が30度以上にもなる海抜450メートル以上の高原地帯で、古代、海に沈んでいた土地が隆起したと考えられている地域なのだ。ルイボスティーは、そうした土地に8メートル以上も根を下ろして古代の海の成分を吸収して大きくなるため、ミネラル成分が驚くほど古代の海水に似ているというわけだ。古代の海水の成分はとりもなおさず私たちの血液の成分であり、そういう意味でルイボスティーは現代人に不足しがちな微量ミネラルの宝庫だったのだ。

 ルイボスティーは、アメリカでは各種新聞にも取り上げられ、話題を呼び始めている。   先日、そんなルイボスティーを求めて、カリフォルニア州ウェストハリウッドにある専門店に足を運んだ。 店内はアフリカを感じさせる深いウッド調の家具と、ワインレッドのカーペットなどでまとめられており、落ち着いた雰囲気で、希少茶を嗜むにふさわしい作りになっている。 早速、店内に用意されていたテイスターで一口試してみたが、癖のある味を期待して口を付けた私は、喉をすっと通りすぎるような優しく、あっさりした口当たりに驚いてしまった。味も香りもほんのりと柔らかであった。 さらに、抗酸化物質が活性酸素を除去して胃の血液循環を良くさせるのか、飲んだ後しばらく胃がすっきりとして気分が良く、その日の夕食がいつも以上に美味しく感じられた。 

さらに、注目するべき点としてルイボスティーは、強力な抗酸化作用で、しみを薄くしたり消したりする美白効果も持っている。 加えて、煮出したルイボスティーの液体を肌に直接塗布することでスベスベな肌を取り戻せるともいうから、それだけでも試す価値はあるだろう。

 長い間、探し求めてきた紅茶を午後の一時にちょっと一杯。 古代の海が残してくれた魔法が自分にかかったかどうかはまだ分からない。 ただ、海に秘められた神秘を体で感じることができ、又、思わぬ方向に海と文化の関連性を見い出すこともできた。 一杯の紅茶から新しい世界が広がったのである。

George Okagaki
海洋生物学者、コラムニスト

ロサンゼルス、ハリウッド在住。半生を海外で過ごしグローバルに活躍する生物学者。
種々の海洋関係の新しい知識を駆使してサプリメント、タラソセラピーなどに応用。
海洋学 を基点に新しい癒しの方法を求める。

現在コラムニストとしても活躍中。
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