心(イメージ)が身体に与える影響を応用したイメージトレーニング

 心配ごとがあると、心臓がどきどきしたり、身体の一部が痛くなるなど、私たちの身体は心と深く結びつき。お互いに影響しあっています。心理学の分野では、私たちが普段、意識せずに考えていること(イメージ)が、どれほど身体に影響を与えるかが注目され、それが治療にも応用されてきました。こうした考え方をもとにしたイメージ・トレーニングは、最近、スポーツの世界で盛んに行われるようになっています。
 ライバルと勝敗や記録を競い合うスポーツ選手には、精神的に大きなストレスがかかります。それを克服するために、良い結果 が生まれるまでをくり返しイメージし、勝利のイメージを頭の中に作り上げる、それがスポーツの世界のイメージ・トレーニングです。それによって集中力が高まり、リラックスして試合に臨むことができ、自分のイメージに沿って、積極的に競技の流れをリードできるようになる、というわけです。これから経験する出産は、スポーツと数多くの共通 点をもっています。一つは、相応の体力を必要とすること。そして、それを乗り越えた後には大きな喜びや満足感、達成感が待っているということ。
 また、当日までの期間を利用して、そこに照準を合わせたトレーニングができるということです。より良いお産をむかえるために、毎日のイメージトレーニングで不安を解消し、リラックスしてお産に臨むことが、このトレーニングのねらいです。
イメージどおり身体が動く
安産(陣痛のたびに、子宮はやわらかく、薄く広がり、赤ちゃんは下がる。) 

良いイメージ
リラックスできる(赤ちゃんを抱っこしている自分)
分娩当日の疑似体験/あわてない
分娩時の疑似体験 /恐怖感をなくす・パニック予防
イメージづくりの初歩は、自然のイメージから入ると良いとされています。雄大な自然をイメージすることは、右脳を活性化し、安産の準備になります。とくにつくりやすいのは、海のイメージです。生命の源であり、波が寄せて返す海は、誕生日や出産、陣痛などになぞらえてイメージしやすく、妊婦さんにはぴったりです。最初は、ほんの少しでも、海のことをイメージできればよいのです。毎日すこしずつ広がりを持たせていきましょう。たとえば、初日には砂浜のイメージができれば、次の日は近くに生える椰子の木を付け加えましょう。そしてその次は波の音を、というふうに、絵を描くようにどんどんイメージを豊かにしていきます。それができたら、今度はイメージの内容をより細かくしてみましょう。波打ち際の色とりどりの小石のようすや、さざ波ができては消えるようすなど、自由にイメージをふくらませましょう。そして最後に必ず遠くに視野を広げて、雄大な大海原を見てみましょう。もし、海のイメージが苦手なら、自分自身の体験から気持の良かった場面を思い出してみましょう。新婚旅行で行った外国でのワンシーンでも構いません。
イメージ・トレーニングによって、いつでも脳をリラックスした状態にできることは、出産の際、とてもたいせつなことなのです。
イメージ・バース実践1 自律訓練法
イメージ・バース実践2 丹田呼吸法