腰陣痛
 分娩中、おなかの陣痛のほか、腰陣痛が起こる場合があります。これは、子宮の入口が伸展され、赤ちゃんの頭が産道壁を圧迫するために生じるもの。腹部の陣痛に比べて不快感を感じますが、返って普通の陣痛よりお産が早く進む場合もあります。
腰陣痛も通常の陣痛と同様、お産が順調に進んでいるしるしなので、頑張ってお産に立ち向かいましょう。

全身や脚のふるえ
 全身がふるえる、太ももの外側がふるえる、脚がつる、これらも、分娩中によく起こることです。いずれの場合も、身体中の筋肉に力が入ってしまうために起こるものです。身体がどうにかなってしまいそうで、不安を感じるかもしれませんが、全く心配はいりません。それに、イメージバースでリラックス技術を身につけた産婦さんには、このようなふるえはあまりおこりません。ただ、個人差がありますので、落ち着いて、身体のリラックスを心がけましょう。

便意
 分娩中に便意を催すことがあります、これは、赤ちゃんが骨盤の中へ入ってくると、すぐ後ろにある直腸を刺激するためにおこります。分娩前に浣腸をしているので、本当に便がたまっているわけではありません。ここまでくると、もうすぐ赤ちゃんに対面 できます。赤ちゃんとともに頑張りましょう。
 赤ちゃんが生まれてくる瞬間、それは魚がピチピチと跳ねながら、出てゆく感じに似ています。人間の赤ちゃんは頭が一番大きいので、まず頭が出てしまうと、身体のほうはツルツルと滑るように出てきます。この瞬間、人生で最高の満足感と空腹感を経験し、母となった実感を味わうことでしょう。赤ちゃんの口の中、気道や胃の中の粘液を除去した後、お母さんと赤ちゃんをつないでいた臍帯が切断され、消毒が行われます。このとき、お母さんにも赤ちゃんにも、全くいたみはありません。しばらくすると、軽い収縮が起こって、いらなくなった胎盤がツルリと出てきます。産婦さんも軽くいきんで協力してください。生まれた赤ちゃんは、身体の汚れを軽く落としてから、誰の赤ちゃんかを証明するバンドをつけられます。女の子はピンク、男の子はブルーのバンドです。
 さあ、いよいよ、赤ちゃんはお母さんの胸の中に置かれます。ここで、ゆったりと赤ちゃんの顔を見つめて、直接肌と肌のふれあいをすることが大切です。そして、優しく話しかけ、しっかりと抱きしめてあげましょう。このふれあいの第一歩が、生涯にわたって母と子のきずなに大きく影響するからです。
 父と子のきずなについても同じこと。お父さんにもできるだけ早期に抱いてもらうことが大切です。
  この母または父と子のきずなづくりのことを「ボンド」または
「ボンデイング」と呼び、イメージ・バースでは非常に重要なこと
と考えています。
 分娩後、医師は、膣の奥のほうから外側まで、傷がないかを調べ
ます。奥のほうは検査が難しいうえに、傷を見のがしたり放ってお
いたりすると、後で大変なことになるので、身体をリラックスさせ
て協力してください。リラックスした状態だと、検査は短い時間で
済みます。親子の対面を終えた後、赤ちゃんはゆったりとお布団の
中で休むことになりますが、お母さんのほうはまだ油断できません
 出産は母体にとって大きな変化なので、さまざまな危険がともな
うのです。分娩後2時間、お母さんは分娩室または陣痛室で脚を伸
ばし、あたたかくして休息をとります。それぞれのお部屋よりも、
分娩室の方が緊急時に救急処置しやすいからです。この観察時間が
終わると、お部屋に帰ってお休み頂きます。
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