ここは有る程度不妊治療を受けているがなかなか妊娠しない方のためのページです。
卵管造影も済まし、排卵に関する血液検査も一通り終わり、精液検査も終了しているという方が多いはずです。そして、すでにその三本柱に関する治療を始めているかもしれません。
初期の段階で妊娠が成立していないということは、なんらかのやや深い原因があるはずです。何も原因が見つからないということで安心している方がおられたらそれは危険です。大切な時間を浪費することにもなりかねません。

そこで、ここではもう一度基礎的事項を掘り下げて再点検し、もし弱点が見つかったら徹底的に治療することが必要です。


 さて、この時期に問題となる代表的疾患に子宮内膜症があります。この病気は卵管閉塞のみならず免疫的観点等からも案外広範囲な不妊原因となるということがわかってきています。腹腔鏡検査などで診断できます。


 さらに男性側から見ると精子無力症は軽度でも精子の「性能」が悪いという意味で油断のできない不妊因子となります。


 最後に一度点検しなければならないことは着床障害でしょう。この着床という部分は一番医学でわかっていない部分で、不妊症のブラックボックス的な部分でもあります。
 また、免疫不妊症にも注意を向けることが重要です。本来免疫機構は外敵から身体を守るために備わっている力ですが、これが卵子の成熟や着床を阻害して妊娠をはばむ場合があるのです。一般的には抗核抗体、抗DNA抗体のチェック、抗精子抗体の検査が必要です。もし、抗精子抗体の存在が明らかになったら体外受精も治療法の候補の一つに上がってくると思います。抗精子抗体がある場合は大変妊娠しにくいのですが、体外受精の時に卵子を良く洗って抗体を落としてしまうと妊娠が成立するという経験をよくします。


 この時期になるとそろそろ排卵誘発剤の積極的使用が主治医の先生からすすめられます。排卵誘発剤についても正確な知識を持つことが必要です。


 また、二人目の子どもができにくいという方もあります。一人有ればいいではないかという意見もありますが、兄弟を持たしてやりたいという親の気持ちも当然のことです。案外この第2子不妊も手強い不妊症の一つです。

せっかく苦労の末妊娠したのに流産してしまうことが最近増えています。これを不育症と呼びます。この病気の場合、正確な知識を持たないと2度、3度と流産を繰り返し、そのたびにより妊娠しにくい体質にそして流産しやすくなります。